

日本で唯一のネスプレッソコーヒー アンバサダー 上野里佳がプロデュースする
Artisan Program (アルティザン・プログラム)。
2019年4月18日、本プログラムにおいて、コーヒーに合わせるパンを創作されている、
メゾン・ランドゥメンヌ グループ オーナー兼シェフ・ブーランジェの
石川芳美さんをお迎えした、クロストークイベントを開催いたしました。
石川さんと上野のクロストークの模様をお届けしてまいります。

「コーヒーとパンのマリアージュ」
アルティザン・プログラムの実現まで
上野:
ネスプレッソのコーヒーは、世界中のコーヒー生産者の方々が育む技、「本当に美味しいコーヒーをお届けしたい」という情熱からつくられています。
高品質で美味しいのはもちろん、ストーリーを携えたこの素晴らしいコーヒーの新たな楽しみ方をお届けするために、「コーヒーとパンのマリアージュ」というテーマを選びました。
そこで、高い技術と情熱をもったパン職人の方を探していた時に、巡り合ったのがメゾン・ランドゥメンヌ グループ オーナー兼シェフ・ブーランジェの石川芳美さんでした。
初めてお目にかかった際、
ネスプレッソのコーヒーづくりに対するこだわりや生産者の方々のストーリーをお話させていただきました。
そしてアルティザン・プログラムとしてメゾン・ランドゥメンヌ様が販売されているパンを毎月ひとつ、
ネスプレッソのコーヒーとのマリアージュとしておすすめさせていただけないか、お伺いしました。
石川さん:
私はパンを作る際、小麦を育て、収穫、製粉し、袋に詰め私たちのもとに届けてくれる方々のことを常に想っています。一生懸命に育てられた小麦粉を使って美味しいパンをつくるのは、パン職人の責任だからです。ネスプレッソが生産者の方々にも想いを馳せてコーヒーづくりをしていると知り、このプログラムに挑戦してみようと思いました。
ただ、既に販売しているものを使っていただくのでは、単なる普通のプログラムで終わっています。このプログラムを特別なものにするために、上野さんが選ぶ毎月のコーヒーに合わせて私がパンをクリエーションしますよ、と逆提案しました(笑)。

上野:
私といたしましては、石川さんはフランス・パリで生活をされていますし、そのようなお願いをしてもよいのかと。
石川さん:
パンをクリエーションすることは私のライフワークの一つなんです。例えば、昨年は日本の農林水産省からの依頼で、日本の米粉をつかったハード系のパンを開発し、フランスでセミナーも行いました。米粉を使用したパンというと、やわらかくてもちもちしたパンがほとんどなのですが、私はハード系のパンを作りました。このアルティザン・プログラムでも米粉をつかったパンを紹介させていただくかもしれません。現時点ではまだお伝えできませんが。
上野:
石川さんがこのプログラムのためにつくってくださるパンに、私もとてもインスピレーションを受けています。と申しますのは、石川さんがパンをつくりだすとき、味や香り、見た目、ネスプレッソのブランド感を表現してくださるのはもちろんのこと、コーヒー生産国のことについてもしっかり理解をしたうえで、パンに使う食材や味の方向を決めてくださっているからなのです。

パン作りをしていて、
最も嬉しい瞬間は?
上野:
「コーヒーとパンのマリアージュ」は、最初に私がコーヒーを選び、原産国や味、ストーリーを石川さんにお伝えしまして、その後石川さんがパンを作られます。実際にパンのご提案をいただいてから、ネスプレッソのコーヒーレシピを決め、石川さんがしたためてくださるパンへの想いを感じながらコーヒーとのマリアージュストーリーを創り出す、ということを毎月行っています。
嬉しい驚きでもあった石川さんからのご提案によって、このアルティザン・プログラムが本当の意味で命を吹き込まれた、とも言えます。
上野:
石川さんにお伺いしたいのですが、パン職人としてパンを作られている過程で、最も嬉しい、幸せな瞬間はどのようなときでしょうか?
石川さん:
パン生地の発酵が終わって、生地を見たときですね。生地を見れば、美味しいパンがうまれるかどうかがすぐ分かります。そしてパン生地をこねているときも幸せを感じます。

パンの声が聞こえる
石川さん:
私は本当にパンを作るのが好きなのです。
ですので、パンの声も聞こえるんですよ。
上野:
パンの声ですか?
石川さん:
はい。例えばパン生地を窯、オーブンに入れてちょっとその場を離れたりすると、絶妙なタイミングでパンから呼ばれるんですよ。
『もう窯から出してー』って。
上野:
そういえば、マリアージュ撮影用にいつもたくさんパンを焼いてくださるのですが、その中から、『撮影用はこれね。』と順番をつけておすすめのパンを選んでくださっていますよね。
それはどのようにして選んでいるんですか?
石川さん:
パンが訴えてくるんですよ。『わたし、わたし!』『選んで!』ってすごく積極的にアピールしてくるんです。
そういうパンは顔つきもいいですし、顔というのはパンの見た目のことなのですが、パンを見ればその内側がどのような構造をしているのかも私は分かります。

上野:
実は、石川さんに『パンは生き物』と教えていただいたことがあります。
生きているからこそ、パンの声が石川さんには聞こえるんですね。
私は石川さんのパンをいただいてから、ある大きな違いに気が付きました。
焼いてから2日目でも石川さんのパンはとってもやわらかいですね。
石川さん:
私はパン作りにおいては、すべて天然酵母を使っています。自家製の天然酵母です。ですので、私のパンは3日目でもやわらかいのが特徴です。
上野:
本当に美味しいものをいただいていると、そうでないものを口にした際に、その違いが良く分かるものだと改めて気づかされました。

「コーヒーとパン」のマリアージュを紹介することでコラボレーションをしているネスプレッソとメゾン・ランドゥメンヌ。共に、コーヒー生産者、小麦生産者を想いながら「本当に美味しいもの」を作り出しているという点でも共鳴し合い、マリアージュをとおしてそれぞれがさらに美味しく感じられる提案を行っています。


アジア初のネスプレッソ コーヒー アンバサダー
上野里佳がおすすめのペアリングやレシピなど
ネスプレッソの楽しみ方をお届けします。